「きせのひ」とは
遠い昔、機械生産に頼る前の時代。
暮らしにまつわるモノの多くは、手しごとによって生み出され、
それらは、人 の暮らしに無くてはならないものでした。
毎日の楽しみである食事のための器。身に纏う衣類や装身具。
暮らしを支える木工や金属の生活道具の数々 ...。
やがて、それらは何世代にも渡りさまざまな持ち主の手を経て、
最終的に「ふるいもの」として私達のような古物商のもとを経由し、
次の主のもとへ旅立っていきます。
長年、古物商として、ものづくりびとの技や想いに触れるたびに、
彼らへの尊敬の気持ちは募り、そして、いつからでしょうか。
イマを生きるものづくりびとと共に、クラフトフェアを開催することは、
私達にとってひとつの悲願となりました。
「アート&クラフトフェア きせのひ」
「きせ」とは開催場所である地、つくば市吉瀬のことであり、
縫製用語で、仕上げを綺麗に見せるために意図的につくる、布の「ゆとり」を意味します。
吉瀬にともるものづくりの灯、ゆとりのある日。
情熱ある作り手が、吉瀬の地に集い、
そして、この場所を訪れる人 が、実りある穏やかな一日を過ごせますように。
そんな願いを込めて「きせのひ」と名付けました。
つくり手が「これだ」と信じたモノを自らの手で作り、それに共感した人が譲り受ける。
そんな、尊い人 の営みが、「きせのひ」でたくさん生まれ、
そしてその灯が、次の世代へとたしかに紡がれていきますように。
晩秋の11月。吉瀬の森で、手しごとを愛するみなさまをお待ちしています。
アート&クラフトフェア きせのひ実行委員会 一同
実行委員長
プロジェクトスポンサー
株式会社田園プラン 代表取締役
根本 裕輔
1983年生まれ。日本大学で建築工学を学びインテリアデザイナーとして就業した後、父健一が開業したキャンプ場を継ぎました。
市街からほど近くの里山キャンプ場を最高な憩いの場とすべく日々奮闘中。三児の父。趣味はビリヤード。
副実行委員長
プロジェクトオーナー
晃和産業株式会社 代表取締役
小関 広記
つくば市吉瀬にある「つくば文化郷」という160年を越える古民家にて古物を紹介しています。また、イベントについては新たな企画を思案中。
人との繋がりを大切にし、楽しむことを第一に心がけ、共感し合える仲間を常に探しています。
副実行委員長
企画・演出・制作
街風考案室 主宰 個人事業主
加藤 周一
「東京蚤の市」の実行委員長を務めた経験をもとに、様々なイベントの事務局メンバーとして協業。「きせのひ」では、全体の企画立案・ディレクションを中心に、あらゆる業務を担当しています。
骨董屋としてもほそぼそと活動しています。